会社につとめるという 労働者としての人生から脱出するため、せどり(転売)という手法を使い、稼ごうとする人が多いです。
せどりを実践した人たちの体験談を紹介します。
せどり体験談1
メルカリが流行りだした2015年頃に副業としてせどりをやることを決意し、せどりを始めました。
実際に取り組んだ内容としては、ブックオフで売っている中古本を購入し、メルカリで売るというものでした。
メルカリのサイトで市場で取引されている中古本の価格を随時調査しながら、それと比較してブックオフでの価格が安いのであれば、購入するという方法をとり、まずは頭金5万円でブックオフにて目星を着けた中古本をひたすら購入するということをしました。
そのため、約300冊程度の本を在庫として自宅にかかえることになりました。
しかし、実際にメルカリに出品すると、売りたい価格で売れるとこはほとんどなく、全く反応がなく売れないか、もしくは買い叩かれて安い値段でしぶしぶ売ることになり、結果赤字となるか、もしくは利幅も少なくなってしまうというケースが多くありました。
結果的にメルカリでの収益は2万8000円程度で、トータルで考えると、50000円の投資に対して2万8000円の収益のため、1万2000円の損をすることになってしまいました。
さらに売れ残つってしまった中古本も多くあり、その数120冊。結局家にあっても邪魔なだけなので、もとのブックオフで購入時よりも安い値段で売ることなってしまいました。
ブックオフで本を売ったことがある人は分かると思いますが、売る時の値段はもう本当に衝撃的に安いです。
あまりにショックだったため、具体の数字を覚えていないのですが、確か120冊で数千円程度にしかならなかったと思います。段ボール数箱を何度も自宅とブックオフを往復してもっいったため、その売値の安さに衝撃を受けて倒れそうになったことを覚えています。
今回の敗因としては、後先考えずに在庫を大量に抱えてしまったことが大きいと思います。戦略的に最初はスモールスタートで5000円分買ってみて、軌道に乗ってきたら、もう少し在庫を増やしてみるなど、もう少しうまいやり方があったかと思います。
そして今回の一番の敗因だと思うのはメルカリ特有の売買文化に慣れていなかったことだと認識しています。
当時はメルカリはまだ流行りだしたばかりで私自身もまだ売買経験が少なく、どのような文化、暗黙の了解があるのか分かっておりませんでした。
まさか、基本的に値下げ交渉をどの方からもされるというのが当たり前という事実を知ったときは、時すでにおそしでした。
ヤフオクである程度なれていたつもりでしたが、メルカリは全く違う文化でした。
(30歳・男)
せどり体験談2
私のせどり(転売)をして失敗エピソードとしては、せどり経験があまりない時期にインターネット上のとあるサイトから商品を購入して、Amazonで販売するというスタイルをとっていた時に、何回かやらかしていたエピソードです。
それは、インターネット上のとあるサイトでバーゲンセールの告知が入り、タイムセールだったりする場合も多いですが、場合によっては半額であったりする事もあるため意気揚々とそのお目当ての商品をカートボックスに入れ、購入手続きを終わらせて商品を購入。
もちろんとあるサイトから購入した商品の購入価格よりもAmazonで出品されているその商品の出品価格の方が高くないと利益にならない訳ですから、商品を購入する時には購入価格よりもAmazonでの出品価格は他のsellerの方の出品価格を見ても高い状態であることを確認して購入はしていたものの、とあるサイトから商品が私の住所まで郵送されてきて届いて、中身がその注文した商品かどうか確認。
さてAmazonに商品を出品しようかと出品作業を進めていると出品金額を入力するときになって私は異変に気がづくのです。その異変とは、なんとその商品が最初にAmazonで出品されていた出品価格よりもかなり低い金額の出品価格になっていたのです。
場合によってはその出品価格があまりにも最初のAmazonで出品されていた価格よりも低くなりすぎていて、仮にAmazonで出品してお客様に売れたとしても良くてトントンで利益なし、最悪の場合はAmazonに支払手数料があるため手数料を差し引くと赤字になってしまうケースもありました。
私は幾度かそういった馬鹿な経験を繰り返した時に自分なりのなんでこんな現象が起きるのか?を考えて、あくまでも私の想像で、何のデータ的な裏付けがあるわけでもありませんが、自分なりにこの馬鹿げた経験を検証してみました。
検証した結果、おそらくこんな事ではないかと思います。
私がせどりを始めた頃は、Amazonへ商品を出品すれば飛ぶように売れた時期で、とあるサイトからAmazonで出品されている価格よりも低い金額で商品を購入して、出品、お客様へ販売し、もちろん利益率が場合によっては30~50%取れていました。
ところが、とあるサイトから商品を購入してAmazonで出品、販売するせどりスタイルが儲かるという情報がインターネット上で出回ったのでしょう。
そのせどりスタイルをみなこぞってやり始めた訳です。
そして私が購入していた商品のネットショップもセールの時にはTVでCMをたくさん流すような有名どころでしたので、せどりをする人がそのネットショップで私がとった行動と同じように同じ金額で商品を購入し、Amazonで出品すると、最初は商品の出品価格が高い状態であったものが、せどりをする人たちがこぞって出品したため当初の需要と供給バランスが崩れ、購入需要よりもせどりをする人たちからの供給が急激に増える状態となって、その結果以前の出品価格ではせどりをする人たちは売れない状態が続いたので、早く売りたいから出品価格を値下げする、
それに伴って他の出品者もこぞって値下げする、それでも商品が売れないからさらに出品価格を値下げするという負のスパイラルに陥り、結局私が当初購入した金額よりも全然高い状態で売れなくなったということにつながるのかなあ・・・という検証結果となりました。
(39最・男性)
せどり体験談3
私がせどりをしだした数年前から。
その頃、仕事が減って暇になったから、収入の足しにでもしようと思って始めたことだけど。
やってみてわかったことはあまり儲からないこと。歩き回って労力をかけた割に得をしていない。
仕入れる商品が悪いからか、ヤフオクで売っても売れずに残る物が多い。それなら儲かったと言えない。
今をときめくアイドルのAKBのグッズを安い値段で見つけて買ってみたのはいいが、誰かが勝手に作ったグッズらしく、うっかり売ったら問題を起こしそうなので売れなかったことがある。
フリマだと、こっそりそんなのを売っているところがある。
あれは捨ててしまったが。CDを買ったときに、音楽が鳴らないのが混じっていて売り物にならなかったことがある。CDは見た目じゃわからないから、1度聞いてみるしか無い。売る前にわかって良かった。
あれを売っていたらどれだけ文句を言われたか。危ないところで気づいたけど。
損をした。本を買ったら、シミが付いていたこともある。
はっきりそれが見えている。買う時に気づかなかったのが悪いのだけど。それだけで販売をためらってしまう。
まさか染みつきの本は売れない。
自分でフリマをやってみたこともあるけど。フリマってあまり売れないから赤字になってしまう。
2、3度やって儲けが出ないとわかってからは、ヤフオク専門ですることにしている。そこなら店を持たない分だけお金がかからないで済む。赤字にならずに運営できる。
でもヤフオクで売ってもなかなか売れない。
それでがっかりしている。これだけ売れないと、赤字になるか。部屋に在庫が積み上がっていく。
それが増えると家族に睨まれてしまう。それでもせどりを止めなかったけど。何となく趣味みたいになって続けていた。家族の理解はなかったが。夏の時期にフリマに出かけて、あちこちうろついていたら、熱中症で死にそうになった。暑さで辛くてたまらない。
いくら水を飲んでも治らずに苦しい思いをしてしまう。辛かったから、夏はフリマに行かないことにした。
それからはひどい目に遭うことがなくなった。せどりで一番の失敗と言えば、売れないことだ。こいつは売れると思った商品が売れずに在庫となってゴミになりかけている。
それがどんどん増えていく。せどりを続けると品物だけは増えていく。
それを家族に見られたら怒られる。段ボール5つ分くらいあったのが、邪魔に思われて捨てられてしまった。
その結果、努力の成果が無に帰してしまった。あれはがっかりした。あれからせどりをしていない。
それでもフリマで売れそうな品物を見つけた時の高揚感だけは忘れられない。
部屋に残っているラウンド1のウルトラマンの時計を見ながらそのことを思い出す。
(50歳男)